明けましておめでとう御座います。今年も皆様にとって良い年であることを祈願します。

海運市況絶好調のまま2008年を迎えました。しかしバレル US$100 は些か喉にひっかかるモチです。これが海運市況にどう影響するのでしょうか？

何はともあれ海運業界は蓄えを増やし、造船業界も概ね過去の赤字受注のツケを完全に消した様子で、受注残の量も内容は今後資機材賃金の値上げがあったとしても先ずは安泰と想われます。

船主、オペレーター、造船所、金融は過去、仁義なき戦いの相を呈することがありましたが、かかる市況で良き相関関係で2008年も過ごしたい、又ずっと長続きして欲しいものです。


サブプライムローン問題が米国の景気に悪影響を及ぼし、北京オリンピック (2008年8月) までに海運市況が暴落すると言う説があります。やや米国の政治的配慮で住宅産業が鼓舞され、住宅着工件数が2003年より年間200万戸で推移し、これが金融商品となって世界に売られたが、住宅を買った所謂「低所得者」が返済不能に陥ってコゲツキ金融業界に被害がでました。これがトリガーとなって米国の景気は今後急速に落ちると言うものです。成る程株式市場も暴落、ドルも弱くなりました。米国がクシャミをすると他国は風邪をひき、米国が風邪をひくと他国は肺炎になり、米国が肺炎になると他国は死んでしまうとか言ったのは昔の話だと思っておりましたが、矢張り米国は侮れません。

問題の住宅資材の大半が中国製だそうです。米国は中国の最大のバイヤーであり、住宅資材に限らず中国よりの輸入が激減し中国輸出産業に悪影響を及ぼすと言う。海運市況をここまで上げてきたのは間違いなく中国で、下げるのも中国だろう。それは何時なのか? どの程度下がるのか? 興味を持って観察してきましたが、米国不景気がトリガーと言うものです。不景気は海上輸送量が減ると言うことです。

上記は一説であり、矢張り中国の動向は常にウオッチしたいものです。頑張れアメリカ。頑張れ中国。

サブプライムローン問題が海運市況悪化に繋がるとは、「風が吹くと桶屋が儲かる」ような話と思い「風が吹くと」何故「桶屋が儲かる」のか調べたらこう言うことでした。

「風が吹くとほこりが立つ。ほこりが人の目に入って失明する人が増える。すると三味線弾きが増え猫の皮を使うので猫が少なくなる。そして鼠が増え鼠が桶をかじるので桶屋に桶の注文が絶えない」というのである。