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2015 Vol. 4 PDF 版
止まることなく少子化が進んでいるようです。 日本における昨年(2014年)の出生数は1,003,532人で過去最少。 一方死亡数は、1,273,020人で戦後最多。戦時中の「生めや、増やせや」が良いわけではありませんが、人口の安定化がないと国の経済力は低下し財政は破綻に向かうと……元総務相の増田寛也さんが申しております。 人口減少が避けがたいとすれば、且つ経済発展を維持するとすれば、更なるIT活用、ロボット化、新規事業発掘など、中/長期で対策をたてねばなりません。 政治の介入も必要でしょう。 中国、インドの様に総人口が億単位で把握出来てないのは困りますが、これら多くの人口を有する国々は、中国がそうであるように何れは経済大国になっていくのではないでしょうか? そして食糧、建設資材、燃料等の物流を生み、そして増やすことに寄与するだけに、これらの国々の動静は今後とも見守っていきたいものです。 今年のキーワードである、GEOPOLITICAL とREBALANCEはそこにあります。
TPPがもたついていますが、近い将来に締結されるでしょう。 締結されれば、環太平洋の物流に資すると期待しています。 甘利さんの御髪もこの交渉当時より白くなった感があります。交渉の終結直前に何らかの差があれば、双方が歩み寄って丁度折半することで決着したら如何でしょうか?新造船、中古船売買、用船交渉も最後は差額をお互い折半のうえで決着する、こともよくある事です。
ギリシャのアテネとピレウスに行きました。市内のATMには少額のキャッシュアウトの為か、人の列を見ました。 商店街もシャッターを閉めている店が目立ち、シャッターの表に落書きを多く見ました。 ギリシャ語で描かれており良く分かりませんが何かを訴えているのでしょうか?一方で、夏季休暇のシーズンでもあり海外観光客は非常に多く、ギリシャにとって観光は大きな収入源であると実感しました。 ギリシャは観光立国であると同時に海運立国でもあります。日本の造船所に多くの新造船発注をし、また多くの中古船を買船してきた歴史があります。 約50年前、あの海運王オナシスがリベリアの君主を籠絡して、リベリア籍を始めたことより、殆どのギリシャ船主は便宜置籍で船舶保有をしました。 取引銀行も海外で自国への還元がなかった。 確か40年ほど前に、税金面での便宜を図るとして国がギリシャ籍を誘致し、かなりの船主がギリシャ籍に転籍した経緯があります。 ギリシャ船主も愛国心があればもっとギリシャに貢献できるのではないかと想います。 帰国直後、ディフォルト回避の報に接しましたが、今後の成り行きを注視しましょう。 EUは大きな経済圏で皆仲良く過ごして貰いたいものです。 それにしても、借りた金は返さなければなりません。 返せないから仕方無いと強く主張できる文化風潮は未だに理解できません。
日中、日韓の政治・外交関係も改善しつつあるのではないでしょうか?民間外交が先行して、環境は良い方向で進展していると観ます。 皆が仲良くすれば物流が増えるのです。
ドライの指標はケープでしょう。 ケープの市況はパナマックス、ハンディー、内航船市況まで影響を及ぼします。 最近ではケープの発注が激減し、老齢船は解体され、用船市況も改善されつつあります。 一時的でないことを祈るばかりです。中国で鉄工所が閉鎖した話もあります。 世界の工場と云えども、無造作に国内/海外の需要を遥かに超える供給過剰量はそれが分かった時に調整するべきなのです。 それにしても、矢張り中国の動きは注視しなければなりません。 習近平さんも海外出張が増えていますが、多くの問題は国内にあるようです。 経済成長率7%が維持できれば立派と評価します。 「新常態」(ニューノーマル)で結構です。粗鋼生産も減量することなく現状維持してください。 ケープ船腹は徐々に減りつつあります。
野田 著
2015年6月の成約
2015年7月の成約
船名 | タイプ | Sub | サイズ | 建造年 | 建造国 | US$ (Mil) |
---|---|---|---|---|---|---|
Daebo Yeosu | Bulk | 46,600 Dwt | 1995 | Japan | 3.00 | |
Pacific Acadian | Bulk | 49,052 Dwt | 1995 | Japan | 4.40 | |
Pacific Dolphin | Bulk | 49,000 Dwt | 1996 | Japan | 4.60 | |
New Vision | Bulk | 48,200 Dwt | 1999 | Japan | 5.40 | |
Smarty | Bulk | 45,500 Dwt | 2000 | Japan | 5.80 | |
Global Galaxy | Bulk | 53,000 Dwt | 2003 | Japan | 7.70 | |
Rea | Bulk | 53,100 Dwt | 2003 | Japan | 8.50 | |
Eleanor D | Bulk | 53,299 Dwt | 2005 | China | 6.50 |
2015年7月の成約
船名 | タイプ | Sub | サイズ | 建造年 | 建造国 | US$ (Mil) |
---|---|---|---|---|---|---|
Pacific Prosperity | Bulk | 49,016 Dwt | 1996 | Japan | 4.70 | |
Pacific Mercury | Bulk | 49,016 Dwt | 1996 | Japan | 4.80 | |
Symi | Bulk | 45,916 Dwt | 1997 | Korea | 3.75 | |
Olympias | Bulk | 52,800 Dwt | 2001 | Japan | 7.00 | |
Medi Osaka | Bulk | 53,098 Dwt | 2003 | Japan | 7.75 |
上記売買船価は、マーケットにて報告されている数字であり、実際の売買船価とは異なる場合があります。
このレポートに関するお問合わせは下記まで:
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極東海運実業株式会社
〒103-0013
東京都中央区日本橋人形町1-1-11 日庄ビル5階
Tel: (03) 3664 8111
Fax: (03) 3664 8233
Email: mail@fest.co.jp
平野 光男 / 野田 禎造
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平野 光男 / 野田 禎造
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