中古船ハンディーマックス、8 -9月に成約したものを船齢順に並べてみました。
7 - 8月に比べて船価レベルに変化はありません。57型で2011年中国建造と2006年日本建造の船価が同じというのは注目に値します。


「超円高」なる言葉を紙上ではよく観ますが、何やら定着しそうな嫌な雰囲気です。
基本的に輸出立国である日本は夫々の企業がそれなりの対応策を思考し実行し生き抜いているようです。海運業も然り、為替はモロにボディーブロー。それでもリーマン事件のあと、幾多の艱難をかいくぐって青息吐息ながら生き抜いています。
造船業は受注残を誇っていましたが、先細りとなり新規受注も極端に減って、ドル建て受注も散見されます。即ち、将来円安になるだろう期待を込めて足元の損を先送りしているようです。
経済に限らず、全てがグローバル化している昨今、国内、国外とも海運が好転するような因子が見当たりません。欧米、日本、新興国の政治、経済の動きを見張りながら、足元を固めておくしかありません。過去の歴史の繰り返しになりますが、必ずや海運、造船にとって好転する時期はやってくるものです。