「沈みつ 浮きつ」、これは山下亀三郎氏の著書の題名です。今回は短期間で大きく沈みました。しかしトンネルの先には明かりが見えます。トンネルを出るまで汽車が故障しないよう祈ります。嵐の先には一条の光が見えます。嵐が過ぎるまで船が難破しないことを祈ります。


明かりを消すような話ですが、金指造船が会社更生法申請しました。新社長とか事業管財人などは未定ですが、足元キャッシュフローが問題で金融支援が無い限り難しいかもしれません。

G20 では世界の先進国、新興国が世界景気の問題を共有して会し議し、各国ともそれなりの政策 (主に金融対策と内需喚起) を短期間で実行に移されているようです。内需増進だけでも原料、資材面で海上輸送量が増えます。又輸出量の減退には歯止めがかかるでしょう。

アメリカ発信の金融危機には本当に困ったものです。この修復には各国とも些か時間が掛かりそうですが、グローバルに景気回復のため努力していることは投機筋 (株式市場) も基本的には好感しているのではないでしょうか。各国、産業の経済指標も右肩上がりとなりつつあります。ジャーナリストも悲観的なことばかり言わず「浮きつ」を強調すべきです。皆が良くなると思えば、思惑も加味して本当に良くなるものです。然り思考して海運も良くなるのです。どん底から上昇することは確実ですが、そのための各国の景気対策を、時限立法でも良いからドンドン実行に移して欲しいものです。景況感が上向きます。貿易が盛んになり海上輸送量が増えればコッチのものです。

海運市況が好転しないと造船所、関連工業、保険会社、金融業者も好転しません。

足元では「忍」の一字ですが、日経或いはエコノミストのレポートなど精読して世の動きを良く観察しましょう。今や誰も昨年以前の好況を期待しておりません。どん底からユックリでもよいから早期に立ち直るのを待っているのです。

為替は100円を切らないほうがよろしい。
金利は低金利が続くがよろしい。続くでしょう。
株式は早く10,000円を超えるがよろしい。
酒はぬるめの燗がよい。
ゴルフは 100 を切ればよい。