「実績」を標語に安倍さんは参院選に臨んだが、惨憺たる結果でした。政治家という職業は海運造船業と異なり「清廉潔白」又「発言」に気をつけなければなりません。あの吉田茂も国会で「馬鹿やろう」の一言で飛びました。水道代で自殺する人、顔に絆創膏、「しゃーない」発言など等これらはジャーナリストが暴きまくったもので、彼らの見境の無い追求には些か不快感がありますが、結局安倍さんは要人選択を誤ったことになるのでしょう。今後小沢さんも他山の石とすべきでしょう。

サブプライムローンがアメリカ発信で各地の金融株式市場に影響を与えております。世界経済の実態は結構腰が強い昨今、これらの情緒不安定は何れ元通りに安定するでしょう。


しかし、このこととか、参院選挙の結果とか、サブライム等は海運市況に何ら悪影響はありません。我らが業界は世界の地勢、経済が背景として成り立っており、些細な出来事なのです。日本経済は行政指導があっても世界経済の要 (かなめ) として企業主導で活躍しているのです。中国はより強い行政指導があり、全人代で経済成長率 10% 以内にすべきとしても着地ではいつも 10% 超えております。オリンピックまでは大丈夫です。参院選挙に関係なくケープ市況は10万ドルを遥かに超えました。

中国の「偉大な国家事業」である北京オリンピックまで後一年となりました。これを成功させる為の中国政府の意気込みは本物です。「温故知新」でなく「温故創新」と言うそうです。しかし反面北京の水不足は深刻です。農業や工業、発電などに利用できる水資源は、北京では一人当たりたった 128m³ (2003年) で世界平均が約 780m³ で、「北京砂漠」の異名さえ生まれました。汚れた空気、水を綺麗にするには国家としてかなりの時間と資金、又規制が必要です。地域的格差の是正も広大な国が故大変です。中国が頑張り続ければ海運は安泰です。頑張れー中国。頑張れー日本。