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コラム
2006 Vol. 11 PDF 版


28,000DWT、船齢10歳が US$24Mil とか US$25Mil で売りに出ている昨今です。大量の現金を持っていてスポットで回せる人、あるいは先高を見込んだ投機資金ぐらいしか手が出ません。ケープ/パナマックス等の大型船のスポット用船料がここ3か月で2倍になったのは不定期船市場に投機資金が入ってきており相場を押し上げているとも言われております (日経10月12日付) 。

「海上運賃先物」取引は以前より存在するが、当初は海運経験者が対象であったのが、昨今金余りか金融機関などの投機筋が増えているようです。噂のモルガンスタンレイなどがその例です。実需以外の要素で市況が高騰しているのはあまり健康的ではありません。


そこで又中国のお話をします。

中国は第11次5ヵ年計画 (2006年より) で文化政策の基本方針を発表しております。拝金主義汚職を駆逐し道徳意識の向上を図り調和のとれた国の発展を目指そうと云うものでしょう。胡錦濤氏は「八栄八恥」という道徳観を提唱しています。検索してみますと具体的に下記の如し。

八栄 八恥
祖国熱愛 祖国危害
人民奉仕 人民皆離
科学崇拝 無知蒙昧
勤勉労働 安逸無労働
団体互助 自己勝手
誠実信頼 利益優先
法規遵守 違法乱規
刻苦奮闘 贅沢三昧

意味は字の如しで常識的なこと。とは云え我々も新たに肝に銘じたいものです。教育問題は日本でも脚光をあびておりますが、特に中国は産業面でも精神面でも調和のとれた発展をし続けて貰いたいものです。インド、ブラジル、ロシアが控えているとは云え、海運市況も足元中国に負うところ大きいのです。先日政経に通じた人の話では、中国の経済成長率10%はこれから5年続くとしているが、実労人口2億8千万人をベースにした経済成長率と聞きました。推定人口13億人ではないとのことです。

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