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コラム
2004 Vol. 5 PDF 版


海外著名ブローカーのマーケットレポートを読んでおりますが、約3か月前に発行されており近い将来の「市場予測」に関しては予測外れとなっている。遠い将来については洋の東西を問わず殆どの人は3 - 5年、或いはもっと長期に好調に推移すると観ております。兎に角過去の検証をアカデミックに分析して将来を読むことは出来ないのが現実です。ただ現在の好調を構成している地政学的世界環境 (GEOPOLITICAL ENVIROMENT) が持続すること、或いは改善されていくことが大前提であることを承知すべきです。理論もアカデミックもありませんが直感的にかかる市況が何年も続く事はあり得ないと思うばかりです。中国といえども電力などのインフラと経済発展のスピードが呼応しているとは思えないし、通貨に関する不安もあるし、海沿いと内陸との温度差は幾ら行政が確固といえども暴発しないのか? ... 等。中国の後はインド、ブラジルだと言う説があるが中国が軟化してタイミング良く市況支えをしてくれるのか? 欧米はどうなのか? 足元の日本はどうなのか? 油代の高騰は今後の景気にどう影響するのでしょうか?

我々海運業は以前にも増して INTERNATIONAL で情報の INPUT は MAXIMUM とし、浮かれることなく謙虚に次期発展を探求することが望まれます。



高い山を歩き続けると酸欠に注意

海運は物流に直接関与し、物流と景気が余り時差無くリンクしているなら我々は海運の最先端を走っていると自負してよいと思います。 船主は、定期用船契約を通じて物流の動きまで承知して将来の動向を肌で察知する訓練も1つの志向となりましょうか?
オペレーターは荷主に対して現下の市況が長期化することアカデミックに説明して内容の良い COA を取り込んで下さい。
荷主、大手メーカーは、ある程度インフレに便乗して当然ですが、しかし一般消費者及び輸出先の購買意欲を殺さないよう必要なリストラに励んで下さい。
銀行は借手の不履行は暫く心配無用と存じます。

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