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コラム
2001 Vol. 6 PDF 版


先月5月にオスロにて定例の海事展示会、ノルシップが開催されました。特筆すべきは、日本輸出船組合ベースでの出展がありましたが、あまり活発な宣伝活動は拝見されませんでした。一方中国及び韓国は非常に熱心に宣伝受注活動を繰り広げておりました。ロンドン行きの飛行機の中でたまたま三湖重工業副社長が隣席しており、なにやら書類の整理をしており、垣間見ると船会社やらブローカーの名前が見えました。当然初面識で、あとで副社長であることが分かったのですが、彼はノルシップ出席のため機中で事前独学しておった訳です。彼は現代造船から派遣されて生死をかけて営業しなければならないのでしょう。日本の大手造船所はお腹が一杯で暫し静観、大型コンテナとかタンカーに傾注しているのでしょうか? 現実は中小造船が問題で、現状受注残が潤沢とは思われません。次回はギリシャ (ポセドニア) か日本か承知しませんが、輸組ベースでやるなら大手とは別に中小造船所に力点を置いた展示を模索しては如何なものか? 日本の中小造船所でも夫々得意船型、得意技術を有しており、決して韓国・中国に負けないものを持っておる筈です。一方これら中小造船所も何時までも商社がメンコンしないと輸出船やらないとか言っておっては進展ありません。中国・韓国にまけます。もっと海外に出てゆく姿勢が求められます。日本の船主も船価の安い海外を求めることになるでしょうし、何れは中国等が造船の主導権を握るでしょう。生き残りの為にコスト削減にも限度があります。時代の変遷による体質改善がもとめられます。特に中国は着々と発展進歩しています。


本格的な夏を迎える前に市況は成るほど梅雨のごとし。俗に云う "夏枯れ" はあるのでしょうか? なんとなく市況に季節感がなくなっている昨今です。荷動きに将来の不安感を観ますが、為替、政治、不作、政情不安等の要素ででも海運市況は動きます。この様な要素に頼ってはいけませんが、神頼みしたくなります。

それにしても、今唯一嬉しい話はイチローの毎日の活躍、そして楽しい真紀子さんのお話です。

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