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2001 Vol. 1 PDF 版
明けましておめでとうございます。21世紀初年度にあたり、今年も良い年でありますよう祈念します。
昨年 (2000年) は新造船市場はニギワイました。特に大型コンテナーとアフラマックス以上の大型タンカー及び 35000DWT タイプのプロダクト船が1999年比では顕著な船価の伸び率を記録し、造船所も船台がウマった感がありました。小型船は低調に推移しました。
これらの傾向は今年も大きな変化を観ないと市場の "勘所" は申しております。中小造船は今年も苦難の年となりましょう。船型としてはガス・ケミカル・コンテナに期待すべきでしょう。
中古船市況も新造船市況とある程度の時差はありますが現実的には同調します。しかし、大型が小型を引き上げる波及効果は期待できません。
特に近海船に関しては大型船よりの波及効果に期待はできません。やはりアジア諸国の一段の景気回復に期待せざるをえません。往路の鉄鋼製品も、粗鋼生産が1億トンをきるようでは激増は期待できません。復路は日本、韓国の景気がもっと良くならないと海上荷動きが増えません。余り闇雲に近海用新造船を増やさず (あと1 - 2年) 船腹に関して業界調整されても良いのでは ... と思うばかりです。近海船の15才前後 (6500DWT) は遅々とはいえかなり売船されました。次は10才前後 (7000DWT) が処理されなければなりません。5才前後 (8500DWT) をできるだけ多用していただきたいもので 10,000DWT が次世代とするのは、無意味に背伸びしているのではないでしょうかネ。代替サイクルが不必要に早すぎる感有り。
昨年末に円安傾向を観ておりますが、市況が昨年レベルで推移すれば今年売船の好機となる可能性があります。ただし小型船に付いては市況のメリットを享受できないでしょう。
景気が良くなれば海運、造船も良くなることは、歴史、経験上間違いありません。景気指標は改善されましょうが、かなり激しいリストラによるものであれば景況感は改善しません。リストラは昨年で完了したわけではなく、未だ多くが先送りとなっており、今年もリストラ波は続きそうです。この波をうまく乗り切らなければなりません。がんばりましょう。
昨年 (2000年) は新造船市場はニギワイました。特に大型コンテナーとアフラマックス以上の大型タンカー及び 35000DWT タイプのプロダクト船が1999年比では顕著な船価の伸び率を記録し、造船所も船台がウマった感がありました。小型船は低調に推移しました。
これらの傾向は今年も大きな変化を観ないと市場の "勘所" は申しております。中小造船は今年も苦難の年となりましょう。船型としてはガス・ケミカル・コンテナに期待すべきでしょう。
中古船市況も新造船市況とある程度の時差はありますが現実的には同調します。しかし、大型が小型を引き上げる波及効果は期待できません。
特に近海船に関しては大型船よりの波及効果に期待はできません。やはりアジア諸国の一段の景気回復に期待せざるをえません。往路の鉄鋼製品も、粗鋼生産が1億トンをきるようでは激増は期待できません。復路は日本、韓国の景気がもっと良くならないと海上荷動きが増えません。余り闇雲に近海用新造船を増やさず (あと1 - 2年) 船腹に関して業界調整されても良いのでは ... と思うばかりです。近海船の15才前後 (6500DWT) は遅々とはいえかなり売船されました。次は10才前後 (7000DWT) が処理されなければなりません。5才前後 (8500DWT) をできるだけ多用していただきたいもので 10,000DWT が次世代とするのは、無意味に背伸びしているのではないでしょうかネ。代替サイクルが不必要に早すぎる感有り。
昨年末に円安傾向を観ておりますが、市況が昨年レベルで推移すれば今年売船の好機となる可能性があります。ただし小型船に付いては市況のメリットを享受できないでしょう。
景気が良くなれば海運、造船も良くなることは、歴史、経験上間違いありません。景気指標は改善されましょうが、かなり激しいリストラによるものであれば景況感は改善しません。リストラは昨年で完了したわけではなく、未だ多くが先送りとなっており、今年もリストラ波は続きそうです。この波をうまく乗り切らなければなりません。がんばりましょう。
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