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コラム
1996 Vol. 9 PDF 版


国旗「日の丸」の由来

国旗は近代国家の成立に伴って誕生したもので、各国とも19世紀頃からこれを持つようになった。日本の場合は船舶用法規から誕生したといえる。

日本を代表する国印を公布した最初は、嘉永7年 (1854年) 徳川幕府より諸藩に布告された「日本惣船印令」が日の丸の国旗制定日といえる。

寸法は明治3年太政官布告で明示され、縦横の比は 7 : 10 で日照の直径は縦の5分の3、日章の中心は旗面中心より旗竿の方へ100分の1程度寄っている。これはポールに翻る日の丸の位置が旗面の中心にあるように配慮したものである。

色彩については、明治3年の商船船舶国旗には色の明記がなく、陸軍国旗の旭日旗は「朱」と指示され、明治7年には「赤」と改まった。また海軍国旗は「白布紅日章」で海上自衛隊国旗も紅色とされている。

最後に日の丸の円は昇る太陽の姿「国家・国民の繁栄」を表現しており、多元を要しないといえる。


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