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コラム
2014 Vol. 6 PDF 版



メディアは毎日株が上がったの下がったの、円が強くなったの弱くなったのと報じているが、彼らの日課でもある故、「後説」で良いから解説付で毎日報告して下さい。海運、造船業に携わる我々にとって関心事であり、これから先の動向については我々が思惑って対応するしかありません。攻めるにせよ、守るにせよ世界の動向を観ておく必要があります。たとえ誤算があっても致命傷になるわけではないことを知り尽くしているのが強者である。だから強者の心はなかなか折れない。そして心が折れないからこそ、すぐさま対応、態勢を立て直して追走を開始できるのです。日経平均が10000円以下の時代、その当時の経済環境(あるいは)景気を思えば、14000/15000円は上出来です。景気が良くなれば海上荷動きも増えるのです。又、為替が100円以下の苦しい時代に生き延びたことを思えば、100円以上なら上出来です。輸出産業に活気が出れば海上荷動きも増えるのです。

円安の功罪はあります。我々(海運造船業)はあらゆる知恵を絞って乗り切ってきました。円高の当時、輸入業者は如何だったのでしょうか?ガス代、電気代を下げて頂いた覚えはありません。円高メリットは知らぬ存ぜぬ所に吸収されたのでしょうか?中小企業の景況感が悪いと報道されていますが、円安メリットを享受している大企業があるとせば、そのメリットを独り占めせずに、下請け中小企業にも還元するべきでしょう。円安ディメリットあるとせば、そうでない時期の我々と同様の知恵、努力で乗り切って欲しいものです。今回の原発事故で電力社内の実態を詳しく知ることになりましたが、民間企業とは思えない体質を垣間見たような気がします。原発の行く末は分かりませんが、ガス、石炭をもっと輸入して貰えれば有難いのですが…。

安倍首相の海外渡航回数は歴代の首相の最多回数を超えたそうです。何れも意義のある旅をしておられるようで、地政学的には結構なことです。外交面でも、いずれ韓国、中国とも安定的な友好関係が復帰すると観ます。TPPも間もなく良い方向で決着するでしょう。アベノミクスは発展途上ではありますが、評価に値します。小渕大臣のことは安倍さんにとって、心情的には辛いこともあるでしょうが、心身とも健康であって欲しいものです。

海運市況は絶好調でもないが、悪くもなく推移しています。造船業(特に造船専業)は潤沢な受注残を抱えています。長い歴史を持つ造船業は今や決して花型輸出産業ではありませんが、米国・欧州の造船業の存命に比べ日本の造船業は実に長命です。三菱重工は130年、常石は約100年、…。自動車産業程ではありませんが、海外にまで進出します。最近韓国の大手造船所の業績が良くありません。難しい船を安値受注し過ぎました。日本ではかかる事態は起こりません。中国も雨後のタケノコのように造船所が出来ましたが、経営、品質等に未だ問題を観ます。ギリシャ船主が中古船を買う場合、日本製に高評価を与えます。この経験工学商品については、何れの時代かには、中国も立派な船を造るのでしょう。日本もそれまでには、専業造船所はより強い技術、体力を付け、大手重工業は別の産業で活躍して貰いたいものです。三菱重工のMRJの様な…。
野田 著


2014年9月成約

船名 タイプ Sub サイズ 建造年 建造国 US$
(Mil)
CHC No.3Bulk46,635 Dwt1995Japan7.00
Alam Aman IIBulk47,301 Dwt2001Japan12.50
Port NelsonBulk53,600 Dwt2001Japan14.00
Free JupiterBulk47,800 Dwt2002China12.30
Sea LilyBulk52,471 Dwt2004Japan15.50
Port MelbourneBulk53,300 Dwt2005Japan12.30
Port MoutonBulk53,300 Dwt2006Japan13.00
Port MenierBulk53,800 Dwt2007Japan15.50
Port MaubertBulk53,800 Dwt2008Japan16.20
Port KelangBulk53,600 Dwt2008Japan20.40
Port ElisabethBulk56,200 Dwt2009Japan21.80

2014年10月の成約

船名 タイプ Sub サイズ 建造年 建造国 US$
(Mil)
Sea EleganceBulk51,097 Dwt2002Japan12.50
Radiant SkyBulk52,307 Dwt2004Japan15.00
SininBulk52,466 Dwt2005Philippines13.70
上記売買船価は、マーケットにて報告されている数字であり、実際の売買船価とは異なる場合があります。
このレポートに関するお問合わせは下記まで:
極東海運実業株式会社
〒103-0013
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Fax: (03) 3664 8233
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平野 光男 / 野田 禎造

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