Home > Column > 2003 Vol. 1 Print this page
コラム
2003 Vol. 1 PDF 版


今年初めてのマーケットレポートです。今年の初めより Pacific の Dry Cargo 市況が好調で、同慶の至りです。昨年は Atlantic が好調で推移しましたが、今は完全に Pacific が Atlantic を超越した感があります。歴史的には Atlantic > Pacific がより長期であった故、最近のこの基調が長く続いてほしいものです。背景として食糧庁の Grain 、Rice 、又日本の粗鋼生産が好調、特に中国も粗鋼生産は好調に推移しているからでしょうか? 韓国他アジア諸国も緩やかとはいえ通貨危機より回復基調にあるのでしょうか? 中国は2008年のオリンピック目指して経済的には挫折することは無いでしょう。


足元の不安要素としてはイラクがあります。3週間前に米国に出張しましたが、ブッシュ大統領は何が何でもイラクをやっつけるべしとして激しい口調で演説しており、米国民のコンセンサスを得ている様子でした。これが勃発したとして、海運にどのような影響が有るのでしょうか? 結果的にテロを誘発するような事態になればいざ知らず、10日間程度で決着するというのがその筋の有識者の意見で、あまり悪影響を及ぼすことも無いでしょう。不謹慎ではありますが、ブッシュ大統領もガス抜きがいるなら、早く終わってほしいものです。かかる不安要素を除けば今年は市況好調のまま推移するはずです。

新造船はデフレのせいか2006年度引渡の商談が跋扈してるもののやや落ち着きを見せておりますが、中古船引き合いは年の初めより活発です。為替市場にもよりますが、今年は売船のチャンスの年となりそうです。

今年もよろしくお引き立てください。

Get Adobe Reader PDF ファイルをご覧になるには Adobe Reader が必要です。