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コラム
2001 Vol. 9 PDF 版


ケープサイズバルカーは常々 BOCIMAR が必ずしも実需を背景としない投機的な動きをしてきたが、約50隻の支配船舶も今年の市況下落に耐え切れず、急速に船腹減少させている。昨今ドライ市況はケープサイズより発進し、パナマックス、ハンディ市況に反映し、世界的景気低迷の中で先が観えない。人為的な且つ投機的な市況の誘発は自然の理に敵いません。

DOUBLE HULL VLCC より発進したタンカー市況は絶好調で推移しているが、例えばプロダクトキャリアーまで上ずり、現在韓国の造船所だけで95隻、世界で200隻の受注残があると報じられている。既に傭船市況が軟化しているのは当然で、不安が募るばかり。VLCC は、代替も加味し実需に沿って発注されていると判断するが、プロダクトキャリアーのこれら受注残はどうも自然の理に敵いません。

自然の理とは人間が創造するものではなく、神様仏様のお決めになることで、人間はどうしようもなくこれを超えようとして頭を叩かれ、思い直すのではないでしょうか。反省しても何時か又繰り返すのも人間の性なのでしょうか。

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