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コラム
1996 Vol. 12 PDF 版


1996年度も12月を迎え、暮れようとしています。今年の出来栄えは如何なものでしたか?これを今年最後のレポートと致します。

海運市況は年初より全般的に下降線を辿りました。特に大型バルクは急激な落ち込み、小型にも影響を及ぼすに至り売船市況もそれなりに同調しました。昨今 "底" をついたと観測します。唯一の支援材料は円安で推移したことであるが本質的な好材料ではありません。

造船は98年まで発注残を抱えて順調の如く見えますが、内航市況・環境の悪化もあり関連造船所は楽観は許せません。特に海外造船所に見るが、投機で発注された大型船について問題化しそうな予感もします。

タンカー (含むケミカル/ガス) については代替新造需要は十分潜在している。

売船市況については当然、海運市況にあまり時差なく連動してきた。その中で船価的には売手側は "Yesterday" を要求し、買手側は "Tomorrow" を求めてきたが、買手側の言い分が実績となった現実を見ます。但し、15/30万CFT の冷凍船・ケミカル船の需要は昨今でも強く、このまま年を越しそうです。この世界でも "円安" に推移したことは好材料ではあります。

来年もよろしく御支援下さい。



1997年1月より JPGA ルール改正により
Hole の径が3倍になります。

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